2014年6月13日金曜日

遅刻

 大学の授業では遅刻してはいけない。遅刻するくらいなら、欠席すべきである。(と、私は考えている。)


 高校までは、欠席するよりは遅刻の方がマシ、という考え方が主流のようだが、それを大学にまで持ち込んではイケナイ。
 高校までは、授業を受けさせることに主眼を置く。
 大学では、授業を受けるかどうかは、受講者の主体性に委ねられる。登録者の内、ホンの一部しか出席していなくとも良い(もちろん、授業担当者はとてもかなしいだろうが)。授業に出席するかどうかは学生の自由であり、教員の責任は出席している受講生の学修環境の確保に主眼が置かれるようになるからだ。

 映画や演劇、コンサートなどを思い浮かべてみると良い。いずれも、遅刻は他の客に多大な迷惑をかける。場合によっては、ショー全体をぶち壊してしまいかねない。
 授業担当者は、その授業の運営に責任を持つ。授業全体がぶち壊しになるのはもとより、教室内の雰囲気が損なわれることも、担当者は回避する義務がある。つまり、授業運営の仕方にもよるであろうが、遅刻者を排除する(遅刻しないようにさせる、ではない)のは授業担当者の責任であるとも言えるのである。

 だから、「遅刻を何回したら欠席1回にカウントされるンすかぁ」などと訊くのは、大学教員の神経を逆撫でするに等しいのである。
 今日日、心優しくも、遅刻者に甘い教員は珍しくない。だからといって、それを標準と考えるのは、論外である。考えようによっては、遅刻者を教室に入れる大学教員というのは、授業担当者としての義務を果たしていないとも言えるのだから。

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